ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「帝国都市」の意味・わかりやすい解説
帝国都市
ていこくとし
Reichsstädte
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ヨーロッパ中世後期以降、神聖ローマ帝国において、皇帝ないし帝国に直属した都市。もともと領邦都市(領邦君主の支配権に服する都市)と対(つい)をなす概念で、後者に比べ大幅な自立性を有した点が特色であり、そのため帝国都市はしばしば自由都市と同義語とされるが、すべての帝国都市が自由都市になったのは、近世に入ってから、とりわけウェストファリア条約(1648)以降である。中世後期において真に自由都市の名に値したのは、かつての司教座都市が、司教の都市支配権を排除するなかで都市の自治と自由を戦い取り、その特権を皇帝から承認を受けた一部の帝国都市に限られていた。帝国都市は、帝国の構成員として帝国議会に代表を送ることが、大空位時代以降しだいに慣行化し、1498年以降、世俗諸侯、聖界諸侯と並んで、帝国議会内で第三部会を形成するようになった。
[平城照介]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
中世ドイツで地方領主支配下の地方都市に対し,国王,皇帝直属の都市をいう。元来,宮廷都市および王領内の国王都市がそれであったが,地方都市中,地方領主の支配権を脱してその列に加わった例も多い。16世紀に約80の帝国都市があった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…これらは,バーゼル,ケルン,シュトラスブルク(ストラスブール),ウォルムスなど司教都市に多い。旧来の帝国都市Reichsstadtが負っていた皇帝にたいする軍役・貢納義務からも解放されており,したがってその法的地位は帝国都市のそれよりまさっていた。しかし有力な帝国諸都市との区別は明確でなく,両者はしばしば自由帝国都市freie Reichsstadtとして一括されることとなる。…
※「帝国都市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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