ウキビシガイ(読み)うきびしがい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウキビシガイ」の意味・わかりやすい解説

ウキビシガイ
うきびしがい / 浮菱貝
[学] Clio pyramidata

軟体動物門腹足綱カメガイ科の巻き貝。分類上は巻き貝であるが外見はまったく異なり、殻は螺旋(らせん)状でなく背腹殻からなる。殻形は殻長17ミリメートル、殻幅12ミリメートルぐらいの菱(ひし)形で、殻質はきわめて薄く壊れやすい。殻口も菱形で、そこから翼のような足を出し、それをチョウのはねのように動かして泳ぎ、一生浮遊生活をする。世界の暖流域表層にごく普通にみられ、魚類の天然餌料(じりょう)となる。また、軟体動物中で唯一の無性生殖(横分裂法による)をするものとして生物学上興味をもたれている。

[奥谷喬司]

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