ウクライナ共産党(読み)ウクライナきょうさんとう(英語表記)Komunistychna Patiya Ukrainy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウクライナ共産党」の意味・わかりやすい解説

ウクライナ共産党
ウクライナきょうさんとう
Komunistychna Patiya Ukrainy

旧ソ連邦時代のウクライナの支配政党で,独立後も第1党の地位を保つ。独立宣言後の 1991年8月,政党活動を停止させられるが 93年5月に再結成,同年 10月には旧ソ連邦時代の資産を放棄する条件で再び政党登録を行なった。再組織後も共産主義勢力を支持基盤として,社会正義と人民のための共産主義を掲げる。反資本主義と反民族主義の先頭に立ち,94年3月に行われた独立後初の最高会議選挙で4分の1の議席ながら第1党となった。 97年2月にはウクライナ社会党,ウクライナ農民党と選挙協力を組むことに合意,98年3月の総選挙では過半数には届かなかったものの第1党の座を保った。

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世界大百科事典(旧版)内のウクライナ共産党の言及

【ウクライナ】より

…この間ガリツィアのウクライナ人は1918‐19年にかけて西ウクライナのオーストリアからの独立を宣言し,ウクライナ本国との合同を追求したが,ポーランドに敗北して失敗し,ガリツィアはポーランド領となった。 1918年夏にはすでにウクライナ共産党が形成され,19年春にはウクライナ社会主義ソビエト共和国の設立が宣言されていたが,22年暮れにはロシア,白ロシア,ザカフカスの3共和国とともにソ連邦を形成した。ソ連邦の形成と1924年憲法の制定の過程で,ウクライナの指導者はグルジアの指導者らとともに中央集権化に反対する主張を展開した。…

※「ウクライナ共産党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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