ウトガルザロキ(その他表記)Utgardhaloki

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウトガルザロキ」の意味・わかりやすい解説

ウトガルザロキ
Utgardhaloki

北欧神話巨人の国ヨツンヘイムの王。雷神トル家来ロキやシアルフィを連れて訪ねてきたとき,さまざまの魔法を使って彼らの力をためした。まずロキが家来のロギと食べ比べしたが,肉を器ごと食べてしまったロギにはかなわなかった。また足の速さを誇るシアルフィも家来のフギに負け,トルは巨大な角杯を飲みほすことも,ねこを持上げることも,一人の老婆を倒すこともできなかった。トル側の負けが明らかになったとき,ウトガルザロキはロギは火であり,フギはウトガルザロキの「思考」であり,角杯は底が海に続いており,ねこはミズガルズへび,老婆は「年」であることを種明かしした。怒ったトルが彼をたたきのめそうとしたときには,彼の姿も城も消えていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

目次 飼養文化  北アメリカ  北方ユーラシア偶蹄目シカ科の哺乳類。北アメリカでは野生種はカリブーcaribouと呼ばれる。角が雄だけでなく雌にもふつうある。体長130~220cm,尾長7~20cm,...

トナカイの用語解説を読む