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角杯 かくはい

百科事典マイペディアの解説

角杯【かくはい】

獣角でつくった。のち陶器,青銅,銀などで動物の頭を模したものがつくられた。古代ギリシアでは角材を模した飲酒用の杯をリュトンとよんだ。ペルシアでは前1000年ころからササン朝にかけて黄金製のものもつくられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

かくはい【角杯】

獣角でつくった杯をいう。のちには陶器,青銅,銀で模し,同時に台をつけたり,獣頭をつくったりした。ギリシア語ではリュトンrhytonといったが,それは〈獣角〉の義であった。中国では各種の杯(飲酒器)を獣角でつくったことは,杯の名称に觚(こ),觶(し),角(爵)など,角に関係した文字があるので知られる。しかし殷(いん)の青銅器の杯はすでに相当進化していて,獣角のなごりは求めにくい。河南省安陽県小屯から出土した黒陶製の觚も上下にひらいた筒状の容器で,外形上なんら青銅製の觚と異ならないが,断面図をみると,容器の底はとがっていて,獣角にまるい台をつけたようになっている。

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世界大百科事典内の角杯の言及

【角】より

…ギリシア・ローマ時代には,ユニコーン(一角獣)の角と誤って信じられたサイの角が,解毒剤や癲癇(てんかん)の治療薬として重視され,16世紀以降は鎖でつながれたイッカクの角が薬局の看板代りとなり,これを削って作った粉薬が売られた。また北方民族が古くから用いていた角杯は,毒が混入されると泡を出して解毒するといわれ,毒殺が流行した時代にはヨーロッパの王侯や貴族に広く使われた。また角は怒りの象徴に用いられることがあり,興奮し狂暴となった牛のイメージなどがここに盛りこまれているという。…

※「角杯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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