日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウーチヤーピーチウ」の意味・わかりやすい解説
ウーチヤーピーチウ
うーちやーぴーちう / 五加皮酒
中国の代表的薬用酒。カオリャンチウ(高梁酒)に薬草を浸してつくる酒で、ウコギの根皮を乾燥したものをはじめ、ブッシュカン、トウキ、チョウジ、ダイダイ、ビャクダン、ケイヒなど多数の漢方薬草を使う。酒色は黄色、紅色などがあり、アルコール分は40%台で、補糖されており、リキュール風の酒である。中国にはこのような草根木皮や動物の骨、体を用いた薬用酒がつくられている。たとえば、トラの骨を使った虎骨酒(フークーチウ)、トカゲを用いた蛤蚧酒(コーチエチウ)、ハマナスの花を使った玫瑰露酒(メイコイルーチウ)、キンモクセイの花を使った桂花酒(コイホワチウ)などがある。
[秋山裕一]