エディアカラ紀(読み)えでぃあからき(その他表記)Ediacaran

知恵蔵 「エディアカラ紀」の解説

エディアカラ紀

2004年8月にイタリアで開催された万国地質学会において、国際層序委員会により改訂された地質年代表が提案された。それによると、各系(紀)、各階(期)の境界を示す絶対年数それぞれ改変され、また原生代が3大別(古・中・新)され、最後の新原生代も3分されている。その最後期がエディアカラ紀(6億3000万年前〜5億4200万年前)と定義されて、従来使われることのあったベンド紀は採用されなかった。エディアカラ紀は、オーストラリア南部の地名に由来し、エディアカラ化石群により特徴づけられる。

(小畠郁生 国立科学博物館名誉館員 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android