エラスターゼ

化学辞典 第2版 「エラスターゼ」の解説

エラスターゼ
エラスターゼ
elastase

EC 3.4.21.36.エラスチンまたはそのほかタンパク質加水分解する反応を触媒する酵素ペプチド鎖中に存在する,中性アミノ酸のカルボキシル基側の酸アミド結合を加水分解する特異性を有する.動物膵液中に存在し,ブタから単離されたものは分子量2.5×104.セリン残基が活性発現に重要である.[CAS 9004-06-2][別用語参照]セリン酵素

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のエラスターゼの言及

【エラスチン】より

…血管壁や靱帯等に多く含まれていて,これらの組織の弾性的性質はエラスチンの特性によるが,この弾力性はエラスチン中のデスモシンdesmocineという特殊なアミノ酸の存在に基づく。弱酸,弱アルカリなどの化学的処理に対して安定であるが,エラスターゼをはじめとするタンパク分解酵素によってゆるやかに分解される。【宝谷 紘一】。…

【消化酵素】より

… 唾液の中にはデンプン分解酵素である唾液アミラーゼ,胃液中にはタンパク質分解酵素であるペプシンがあり,酸性の環境ではたらく。膵液中にはデンプン分解酵素として膵アミラーゼ,タンパク質分解酵素としてトリプシン,キモトリプシン,カルボキシペプチダーゼ,エラスターゼなど,脂肪分解酵素としてリパーゼ,ホスホリパーゼなどがある。これらは中性ないし弱アルカリ領域ではたらく。…

※「エラスターゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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