オストロビチャノフ(その他表記)Ostrovityanov, Konstantin Vasil'evich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オストロビチャノフ」の意味・わかりやすい解説

オストロビチャノフ
Ostrovityanov, Konstantin Vasil'evich

[生]1892.5.30. ブイチカタンボフスキー
[没]1969.2.9. モスクワ
ソ連の経済学者。モスクワ商業専門学校卒業。 1914年ボルシェビキに入党し,25~29年プレハーノフ記念国民経済専門学校副学長,30年共産主義アカデミー会員および同幹部会員,36年ソ連科学アカデミー経済研究所に入り,53年同アカデミー正会員,副総裁となる。 43年以降モスクワ大学教授。研究領域は広く著作も多数あるが,科学アカデミー編『経済学教科書』 Politicheskya ekonomiya,uchebnik (1954) の執筆指導者であり,また 56年以降のいわゆる社会主義下の価値法則論争では,国有部門内部の生産手段は商品ではないとした I.スターリンの説を否定して,社会主義下の生産物の全般的商品説を唱えた。

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