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生産手段 せいさんしゅだんProduktionsmittel; means of production

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生産手段
せいさんしゅだん
Produktionsmittel; means of production

一般に土地,資本労働を生産の3要素というが,このうち物的で受動的な要素である資本と土地を生産手段という。しかしマルクス経済学では資本とは歴史的な概念であり,資本主義社会においては利潤を生み出すものはすべて資本と観念されるところから,投入される原料などの労働対象と,労働者が労働対象に働きかける伝導体としての労働手段のことをさし,生産手段がいかなる階級によって所有されているかという生産手段の社会的所有関係が生産関係の基礎であるとされる。

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デジタル大辞泉の解説

せいさん‐しゅだん【生産手段】

生産過程において、労働と結合して生産物を産出するために消費・使用される物的要素。労働対象原材料・土地・樹木鉱石など)と労働手段(道具・機械・建物・道路など)とからなる。

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百科事典マイペディアの解説

生産手段【せいさんしゅだん】

人間が財の生産に当たって使用する労働手段(生産用具,すなわち機械・道具等の機械的労働手段とタンク・パイプ・反応塔等の装置的労働手段,土地・建物・道路等)と労働対象(鉱物等の天然物と人間労働の加わった原料)との総称。
→関連項目階級闘争社会主義

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世界大百科事典 第2版の解説

せいさんしゅだん【生産手段 means of production】

あらゆる経済活動の基礎をなすの生産は,労働する主体である人間と客体である労働条件(自然)との間の物質代謝の過程である。この生産過程において主体的な要因をなす人間の労働力に対し,機械や原料などの客体的な諸要素はすべて生産手段として一括される。 これらの生産手段は,労働によって変形されて人間の使用に適合した形を与えられる素材としての労働対象と,労働がそれをつかって労働対象に合目的的に働きかける労働手段,そしてそれらのいずれにも入らない燃料や電力などの補助材料に分類される。

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大辞林 第三版の解説

せいさんしゅだん【生産手段】

労働と結びついて、生産のために使用される物的要素。労働対象(原料・補助材料など)と労働手段(道具・機械・建物など)からなる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生産手段
せいさんしゅだん
means of production英語
Produktionsmittelドイツ語

人間の生活に必要な財貨の生産に役だち、生産的消費の対象となるものをいう。消費資料が人間の個人的消費の対象となるのに対して、生産手段は生産過程で生産的に消費される。生産手段は労働力とともに労働過程にとって不可欠な要素となる。ところで、生産手段と消費資料とを区別するものは財貨の性質ではなく、財貨が消費される仕方である。生産手段は労働対象と労働手段とからなるものであって、労働対象は労働主体が労働する対象であり、土地・森林・自然的資源などまだ人間の労働によって加工されていないものだけでなく、すでに労働によって加工された原材料を含む。労働手段はこの労働対象に対して行われる人間労働を媒介するものであり、労働の伝達体として役だつ。この労働手段のうち道具や機械などは生産の筋骨体系とよばれ、管・籠(かご)・桶(おけ)など労働対象の容器となる生産の脈管系統と区別される。また、生産に使われる工場、倉庫、道路、運河なども労働手段のうちに含まれる。生産手段のうち労働手段は労働対象とは違って生産過程で積極的な役割を果たすところから、近年生産手段とは別に生産用具と名づけられ、それと労働力が生産力の構成要素であるといわれている。階級社会において階級を区別するものは生産手段の所有関係である。資本主義社会で生産手段を所有するのは地主・資本家階級であり、労働者階級は労働力を所有するが生産手段を所有しない。[藤田勝次郎]

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世界大百科事典内の生産手段の言及

【資本】より

Wと価値の大きいW′とをつなぐ途中の〈…〉がすべてPつまり生産過程だという意味である。WからW′へのあいだに生産が行われるのであるから,W′は生産物でありWはそれを生産できるような特別な商品でなくてはならず,それは生産手段と労働力であることが必要である。こうして初めのGWが可能なためには生産手段が売りに出ているばかりでなく,労働力の売手が不可欠なことが明らかになる。…

【私有財産制】より

…すなわち,それは使用権,処分権,契約権を内容とする,財貨に対する排他的,絶対的権利として社会的に承認されるのだが,それはほとんどあらゆる財貨が市場的交換の対象となる,つまり商品となるという経済的関係のいわば法的表現なのである。 ところで一般に,私有財産の対象たる財貨は生活手段(消費に供する財)と生産手段(機械,道具,土地など生産に供する財)からなるが,財産制度の歴史的形態という観点から重要なのは,生産手段の所有形態である。というのは,生産手段は人間労働がそれに作用して社会的生産物を形成する要因であり,それゆえ生産手段がどのように支配されるかによって,生産的労働の形態(生産関係あるいは分業形態)が決定されるだけでなく,同時に生産の大きさ(生産力)も決定されてくるからである。…

※「生産手段」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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