オトギリソウ(弟切草)(読み)オトギリソウ(英語表記)Hypericum erectum; St. John's-wort

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オトギリソウ(弟切草)」の意味・わかりやすい解説

オトギリソウ(弟切草)
オトギリソウ
Hypericum erectum; St. John's-wort

オトギリソウ科多年草山野日当りのよい草地に普通にみられる。茎は直立し高さ 30~60cm。葉は対生し柄はなく,多少茎を抱く。卵状披針形で先端は丸く,透かしてみると黒色の細かい油点が散在する。夏,茎の上部に小さい黄色の花を多数つける。花の直径は 1.5cmぐらい,萼片,花弁ともに5枚,多数のおしべは基部で癒着して5つの束をなし,めしべの花柱は3本ある。同属の種類は多く,花が大きく巴形になるトモエソウ H. ascyron高山に生えるシナノオトギリ H. senanenseなどがある。

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