カド(読み)かど

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カド」の意味・わかりやすい解説

カド
かど

魚類ニシン、またはサンマの地方名。北海道東北地方の太平洋沿岸各地、秋田県、茨城県涸沼(ひぬま)や利根川(とねがわ)河口付近では、ニシンとその若魚のことをカドとよび、カドイワシともいう。また、三重県ではサンマをさす。

落合 明・尼岡邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

とっさの日本語便利帳 「カド」の解説

カド

スタートラインに対していったん大きく後ろに引いてからスピードに乗ってスタートへ向かう艇のうち、一番内側に位置する艇のこと。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

世界大百科事典(旧版)内のカドの言及

【サンマ】より

…夜間,灯火に集まる性質も強く,集魚灯を用いて大量に漁獲される。近畿,中国,四国ではサイラ(種名はこれによる),サエラ,サイレンボウ,サヨリ,カド,九州ではサイライワシ,サザ,サザメウオ,新潟ではバンジョウなどの地方名があり,釧路では小型のものをナンキンサンマと呼ぶ。本種は北太平洋の北緯20゜~55゜にわたる広い範囲に分布し,西側の極東海域から,東側はアメリカ大陸西岸に及ぶ。…

【ニシン(鰊∥鯡∥春告魚)】より

…ニシン目ニシン科を代表する太平洋北部に広く分布する寒帯性の回遊魚(イラスト)。各地でカド,カドイワシなどとも呼ばれる。大西洋北部にもたいへんよく似たヘリングC.harengus(英名herring)が分布し,ノルウェー沿岸,北海およびアメリカ大陸ニューファンドランドに多く産する。…

【組】より

… 村組は一般に組と呼ばれるが,同時に全国各地にさまざまな村組を示す名称が分布している。主要なものを示せば,東北地方のヤシキ(屋敷),北関東のツボ(坪),南関東のニワ(庭),ニワバ(庭場),サト(里),中部地方のコウチ(耕地),近畿地方を中心に広く分布するカイト(垣内,垣外,貝戸,海戸等),中国・四国地方のドイ(土居),ホウジ(榜示),北九州のコガ(空閑),南九州のカド(門),沖縄本島北部のバーリ,同島南部のダカリなどである。これらのうち,東北地方,関東地方あるいは九州に分布する屋敷,坪,庭,門などの名称は,他方では個別の家においてその居住空間やその一部を示すものとして一般的に使用されている語である。…

※「カド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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