カナリー海流(読み)カナリーかいりゅう(その他表記)Canary Current

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カナリー海流」の意味・わかりやすい解説

カナリー海流
カナリーかいりゅう
Canary Current

アフリカ北西岸に沿い南流する海流メキシコ湾流の末枝が東流しポルトガル沖で南転,カナリア諸島を経て南西に流れるものをいう。西に曲って北赤道海流に合し,一部は南東に転向してギニア海流に入る。北大西洋時計の針回り環流の一部をなす。速度はほとんど1ノット未満。海流の季節変化は,北緯 20゜以北ではほとんどないが,以南では,夏はかなり狭くなって赤道反流が不明瞭になるが,冬は広くなる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android