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北赤道海流 きたせきどうかいりゅうNorth Equatorial Current

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北赤道海流
きたせきどうかいりゅう
North Equatorial Current

北半球の熱帯海域を東から西へ流れる海流で,大西洋太平洋では北緯8°~23°付近にあるが,インド洋では夏には南西季節風が強まり,北赤道海流は認められなくなる。太平洋では中央アメリカ沖で赤道反流カリフォルニア海流の一部が合流し,西流するにつれて流量を増し,毎秒 4500万tに及ぶ優勢な海流となる。これはフィリピン東方で2分し,北上したものはやがて黒潮に合流し,南下したものは赤道反流に合流する。

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デジタル大辞泉の解説

きた‐せきどうかいりゅう〔‐セキダウカイリウ〕【北赤道海流】

赤道北側を、東から西へ流れる海流。北東貿易風によって生じる。太平洋ではフィリピンの東方で二分し、その一方が北上して黒潮となる。

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百科事典マイペディアの解説

北赤道海流【きたせきどうかいりゅう】

北半球の熱帯海域を西に向かう海流。表層で北に,下層で南に向かう弱い循環流を伴う。北東貿易風によって形成され,大洋大循環の主要な要素。太平洋,大西洋では北緯10°〜25°の貿易風帯に存在するが,インド洋では南西季節風の強い夏には現れない。
→関連項目黒潮

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世界大百科事典 第2版の解説

きたせきどうかいりゅう【北赤道海流 North Equatorial Current】

北緯8゜から23゜の間にほぼ恒常的に東から西に向かって流れる海流。北東貿易風と密接な関係があり,インド洋においては夏季に南西季節風が卓越するため,北赤道海流は消滅するのが普通である。太平洋の北赤道海流は中央アメリカ沖合でカリフォルニア海流と赤道反流の一部が合流してその源となるが,西に向かうとともに北側から海水を取り込み,流量がしだいに増大して,毎秒4500万tにも達する。西端のフィリピン沖で北上して黒潮へつながるが,一部は南下して赤道反流となり東流する。

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大辞林 第三版の解説

きたせきどうかいりゅう【北赤道海流】

赤道の北側を東から西に流れる海流。貿易風によって生じる。太平洋のものが最も大きく、一部が北上し黒潮の源流となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

北赤道海流
きたせきどうかいりゅう
North Equatorial Current

赤道近海から北回帰線付近の間を東から西に横切る海流。インド洋では北半球寒候期に限られるが、北太平洋や北大西洋では通年にわたり存在する。太平洋の北赤道海流は、中央アメリカ沖で北からのカリフォルニア海流と南からの赤道反流が合流する付近に端を発し、北緯7~23度付近の間を西に向かい、フィリピン東方で南北に分かれ、それぞれ赤道反流と黒潮につながっている。海面での流速は0.5~2ノット、流量は西のほうほど大きく、東経140度付近では毎秒5000万~7000万立方メートルに達している。[長坂昂一]

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世界大百科事典内の北赤道海流の言及

【海流】より

…この東西に流れる海流と沿岸の海流は閉じた循環を形成している。例えば北半球の太平洋にはほぼ中央に北赤道海流が西向きに流れ,それに続いて日本近海を黒潮,その先に北太平洋海流が東流してそれが北アメリカ西岸のカリフォルニア海流となって南下し,さらに北赤道海流の東端に連なって一巡する。これが亜熱帯循環と呼ばれるものであるが,大西洋においても同様に北赤道海流,湾流,北大西洋海流,カナリア海流がやはり時計回りの循環を構成している。…

※「北赤道海流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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