旺文社世界史事典 三訂版 「カネム−ボルヌ王国」の解説
カネム−ボルヌ王国
カネム−ボルヌおうこく
Kanem-Bornu
黒人とベルベル人の混血カヌリ族がヌジミを首都として建国。11世紀に王がイスラームに改宗,のち騎兵隊を組織しサハラ砂漠横断交易路の要衝として繁栄した。この王国によってスーダンのイスラーム化が進んだ。14世紀に遊牧民ブララ族の反乱によって,都を西方のボルヌに移した。これ以前をカネム王国,以後をボルヌ王国と呼ぶこともある。16世紀イドリース=アローマ王のとき最盛期を迎えた。彼はアラブ世界より鉄砲を輸入し,周辺を支配した。その後19世紀にはワダイ王国に吸収され消滅した。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報