カルヌントゥム(その他表記)Carnuntum

改訂新版 世界大百科事典 「カルヌントゥム」の意味・わかりやすい解説

カルヌントゥム
Carnuntum

オーストリアのウィーンから約50km下流のドナウ川沿岸にあった古代ローマの重要な軍事拠点,上パンノニア州都。イタリアとバルト海を結ぶ商業路とドナウ川に沿った商業路の交点でもあった。初めはノリクム州の一部であったが〈第15アポロ軍団〉が移ってきた14年頃パンノニア州に加えられた。114年に〈第14双子マルス勝利軍団〉が代わって駐屯。セプティミウス・セウェルス帝の時代に町は最も繁栄したが,以後衰退し,400年頃ゲルマン人の侵入により焼け落ちた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 市川

世界大百科事典(旧版)内のカルヌントゥムの言及

【ドナウ[川]】より

…紀元前1世紀にはドナウ川上・中流域の南側は,アルプスを越えて北上してきたローマ軍に征服され,ラエティア,ノリクム,パンノニアの3属州に編成された。現在ウィーンの東約40kmにあるローマの遺跡カルヌントゥムは3属州に対するローマの統治基地であり,ウィーンもウィンドボナと呼ばれるローマ軍団の駐屯地であった。西暦90年ころには,ライン,ドナウ両川間でリメス(長城)の建設がはじまり,カルヌントゥム以西でドナウ川に沿って長城が築かれ,国境の防備は堅固になった。…

※「カルヌントゥム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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