キジカクシ(雉隠)(読み)キジカクシ(英語表記)Asparagus schoberioides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キジカクシ(雉隠)」の意味・わかりやすい解説

キジカクシ(雉隠)
キジカクシ
Asparagus schoberioides

ユリ科の多年草山地草地に自生し,茎は高さ 50~100cm,円柱状で稜線をもつ。葉は細い枝のものでは白い膜質の鱗片に退化し,幹と太い枝のものでは逆方向を向いたとげになっている。葉状枝は3~7本ずつ束生し,そのひとつひとつは3稜をもつ鎌形をしている。5~6月に,葉腋に3~4個ずつの白色の小花をつける。花被片は6枚。果実は液果で赤熟する。同属のアスパラガスはヨーロッパ原産で,幼茎を食用にするために栽培されている。また観葉植物として植えられるシノブボウキ A. plumosusも同属の植物で,やはり単にアスパラガスの名で呼ぶ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android