キプロス国連平和維持軍(読み)キプロスこくれんへいわいじぐん(英語表記)United Nations Peace-Keeping Force in Cyprus; UNFICYP

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キプロス国連平和維持軍
キプロスこくれんへいわいじぐん
United Nations Peace-Keeping Force in Cyprus; UNFICYP

キプロスの内戦にあたって派遣された国連軍。 1963年,キプロスギリシア系住民とトルコ系住民の間に内戦が起り,それにギリシア,トルコ両国が介入するおそれが生じたので,64年3月4日国連安全保障理事会は,キプロスの同意を得たうえ,同国へ国連平和維持軍を派遣する決議を採択した。この国連軍は,7ヵ国が提供した約 6000人の兵力で編成され,内戦の防止と治安維持にあたった。 UNFICYPの武力行使は自衛のためだけに限られ,その濫用防止の規則が設けられた。国連軍は紛争の鎮静化に貢献し,初め3ヵ月の予定であった駐留期間は幾度も延長されている。

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世界大百科事典内のキプロス国連平和維持軍の言及

【キプロス問題】より

…キプロス島をめぐる国際問題。同島内のギリシア系住民(約80%)とトルコ系住民(約19%)との対立を軸に,両系住民の背後にそれぞれギリシアとトルコが介入し,また東地中海域の安全保障をめぐってアメリカ,イギリス,ロシアの思惑がからむなどの複雑な問題をかかえている。キプロス島は1571年以来オスマン帝国の支配下におかれていたが,1878年以後イギリスの植民地となり,1923年のローザンヌ条約によって25年正式にイギリスに併合された。…

【国連軍】より

…紛争拡大の防止,監視や,停戦,治安の維持活動は,紛争地域を国連の管理下に置くことによって,大国間の冷戦構造に巻き込まれまいとする,ハマーショルド事務総長が構想した防止外交の一翼を担うものであった。1956年のスエズ動乱に際しての国連緊急軍(1967年まで),60年のコンゴ内乱に派遣されたコンゴ国連軍(1964年まで)をはじめとして,62年の西イリアン国連平和軍,67年のキプロス国連平和維持軍,73年にシナイ半島に送られた第2次国連緊急軍,74年のゴラン高原の国連兵力分離監視軍,78年のレバノン国連暫定軍,82年のレバノン国連監視軍などが冷戦下でのおもな事例である。いずれの場合にも,強制型国連軍と異なり,その派遣については受入側の同意を前提とし,その指揮は国連事務総長がとる。…

※「キプロス国連平和維持軍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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