クアエストル(その他表記)quaestor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クアエストル」の意味・わかりやすい解説

クアエストル
quaestor

古代ローマの官職名。通例財務官と訳す。古くは執政官 (コンスル ) によって2名が任命されたが,前 447年以後は平民会から選ばれるようになり,まもなく4名となった。これらは都市クアエストルと呼ばれ,国庫を管理した。執政官や属州統治者にもクアエストルがつき,財政を担当し,また裁判,軍事指揮,行政をも代行した。クアエストルはクルスス・ホノルムの1番目にあたり,この職の経験者からは元老院議員となることが許されていた。帝政期イタリアでは皇帝直属官となり,元老院管轄属州では総督の下で働いた。なお古王政期から死罪裁判を扱うクアエストルも存在していたが,上記のクアエストルとは無関係で,前2世紀頃に消滅した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクアエストルの言及

【ローマ】より

… 属州からの直接税には,人間のあたま数と財産額に基づいて課せられる税制と,穀物生産高の10分の1を基礎とする税制とがあった。前者は西部の諸州に対して課され,財務官(クアエストルquaestor)とその部下の下で都市が税の徴収を行った。シチリア州や東方の多くの属州では後者の税制が継承された。…

※「クアエストル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

生まれて初めての恋。[補説]書名別項。→初恋[類語]恋・恋愛・愛恋あいれん・愛・恋情れんじょう・恋慕れんぼ・思慕しぼ・眷恋けんれん・色恋いろこい・慕情ぼじょう・恋心・狂恋・悲恋・片恋・片思い・岡惚れ・...

初恋の用語解説を読む