クルスス・ホノルム(その他表記)cursus honorum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クルスス・ホノルム」の意味・わかりやすい解説

クルスス・ホノルム
cursus honorum

古代ローマの官職就任順序。共和政期に官職が整備されるとともに下級から上級へと責任の重要度に従いパトリキ (貴族) の官職が位階づけられた。基本的には軍務→財務官 (クアエストル ) →法務官 (プラエトル ) →執政官 (コンスル ) →監察官 (ケンソル ) の順で,プレプス (平民) の占める護民官 (トリブヌス・プレビス ) ,按察官 (アエディリス ) は財務官の上位。執政官は監察官の,またのちに法務官が執政官のそれぞれ着任のための必須官職となった。元首政期 (プリンキパツス ) にも引継がれ,さらに細かく規定された。属州総督職なども特定の段階におかれた。騎士身分 (エクイテス ) や自治都市 (ムニキピウム ) の官職にも同様の位階があった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む