クエルセチン

化学辞典 第2版 「クエルセチン」の解説

クエルセチン
クエルセチン
quercetin

3,3′,4′,5,7-pentahydroxyflavone.C15H10O7(302.24).植物界にもっとも広く分布するフラボノール.多くの配糖体のアグリコンとして広く存在する.黄色の針状晶で2分子の水和水を含む.95~97 ℃ で無水和物となる.分解点314 ℃.λmax 258,375 nm(log ε 2.75,2.75.エタノール).pKa 6.89±0.60.熱エタノール,氷酢酸に易溶,冷エタノール,エーテルに難溶,冷水にはほとんど不溶.FeCl3暗緑色を呈する.配糖体のおもなものにクエルシトリン(3-ラムノシド),クワMorus albaの葉などにあるイソクエルシトリン(3-グルコシド),ソバFagopyrum esticulentumの全草,サンシキスミレViola tricolorの花などに含まれるルチン(3-ラムノシルグルコシド)がある.[CAS 117-39-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む