クモヒトデ類(読み)クモヒトデるい(その他表記)Ophiuroidea; brittle star

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クモヒトデ類」の意味・わかりやすい解説

クモヒトデ類
クモヒトデるい
Ophiuroidea; brittle star

棘皮動物門クモヒトデ綱に属する種類総称。体は小さい盤と,その中心から出ている5本の細長い腕から成る。盤の下面中央には口があり,細かい歯がその周辺を取巻いている。ヒトデ類の多くは管足を使ってゆるやかに移動するが,本類では管足の先に吸盤がなく,また腕の付着筋がよく発達しているので,腕を使って活発に動き回る。幼生オフィオプルテウスと呼ばれる。現生のものはオキノテヅルモヅルセノテヅルモヅルニホンクモヒトデなど約 1700種が知られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android