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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…頭足類では口の周囲の筋肉がとくに発達するとともに分岐して蛇尾状に伸長し,吸盤を列生してはうとともに餌などを捕まえる働きもし,腕ともいわれる。棘皮(きよくひ)動物の管足は水管系の突出物で放射状に5帯に配列しており,先端が吸盤状になっていて,他物に吸着し体を保持・移動する。アメーバ類の仮足は随時形成される細胞体の運動方向への突出にほかならない。…
…
[形態]
体は5放射相称になっていて,頭部に相当する部分がない。腹面に口があり,背面中央に肛門が開いていて,その間を管足がでている5歩帯と管足のない5間歩帯とが交互に並んでいる。ヒトデ類やクモヒトデ類は,歩帯の部分が自由に動く腕となって体が星形になったものであり,ウニ類は腕の部分が互いに密着して丸くなり,ナマコ類は口と肛門のあいだがのばされて長くなったものである。…
…はさみとげは細い柄の上に3個の強いつめをもち,これで皮膚を清潔にしたり,保護する働きをしている。 口から各腕の正中線に沿って深い溝が腕の先端までつづき,溝の中には2列または4列に管足が並んでいる。管足は筋肉質に富んだ中空の管で,先端が吸盤になっているが,砂泥地にすむスナヒトデやモミジガイでは管足がくさび形で,吸盤はない。…
※「管足」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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