グランサッソディタリア山地(読み)グランサッソディタリアさんち(英語表記)Gran Sasso d'Italia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

グランサッソディタリア山地
グランサッソディタリアさんち
Gran Sasso d'Italia

イタリア中部,アブルッツォ州のボマノ,ペスカラ両川上流の間に,西北西から東南東に広がるアペニン山脈支脈の一つ。アペニン山脈の最高峰コルノグランデ (2912m) のほか,ピッツォディンテルメゾレ (2646m) ,コルノピッコロ (2637m) ,モンテデラポルテラ (2388m) などの高峰が連なる。チロル地方の石灰岩質アルプスに似て,高原地方にはドリーネが多い。山頂部は一年の大半が雪でおおわれ,コルノグランデの北斜面には氷河がある。頂上下方の高山帯にはイノシシが生息し,ブナマツ密林がみられる。登山基地はラクイラの北東 11kmのアッセルジで,グランサッソの南麓にあり,ここからケーブルで山腹の天文台まで登ることができる。ローマと高速道路で結ばれているため,近年ウインタースポーツの一中心地となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android