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グンタイアリ Eciton; army ant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グンタイアリ
Eciton; army ant

膜翅目アリ科グンタイアリ属の昆虫の総称。エキトンともいう。地上を集団で帯状に行進し,ぶつかった生き物にはことごとく咬みつき,殺し,掠奪を行うことで知られる南アメリカ産のアリ。行進は夜間だけに限られ,種によって異なるが,20~30日間も行進し続けていることがある。 E.bulchelliは薄茶色のアリで,体長約 12mm。同種の働きアリは鎌のような巨大な大腮をもち,肢が長く,数m幅で 100mも列が続くことがあり,このアリのすむ地方では集団の出現は恐れられている。トンネルを掘ることはあるが,巣はつくらない。半径約 700m以内の食物を食べ尽すと,新しくかえった幼虫の出す一種のホルモンに興奮して,再び移動に入っていく。

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世界大百科事典内のグンタイアリの言及

【アリ(蟻)】より

…アリが植物体をすみかとし,両者の間に特別な関係を生じたものをアリ植物といい,熱帯地方に見られる。 一つのコロニーに含まれている働きアリの数は日本産のクビレハリアリで約20匹,クロヤマアリでは数千匹,エゾアカヤマアリ(イラスト)で数万匹程度であるが,アフリカ産のサスライアリや中南米産のグンタイアリ(イラスト)には数百万匹に及ぶものがある。繁栄しているコロニーからは毎年羽アリ(有翅の雄アリや雌アリ)が生まれ,種類によってほぼ定まった時期に結婚飛行を行い交尾する。…

【サスライアリ】より

…幼虫が育ち終わり雌アリが産卵期に入ると静止期となって倒木や石の下のすき間を一時的な巣として定住し,狩りはときどき行われるがずっと小規模のものとなる。 南北アメリカの熱帯を中心に温帯地方にまで広く分布するグンタイアリarmy ant(イラスト)は,サスライアリとよく似た形態と習性をもっている。グンタイアリ亜科Ecitoninaeはグンタイアリ属Ecitonなど5属に分類される。…

※「グンタイアリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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