ケニフ洞窟(読み)ケニフどうくつ(英語表記)Kenniff

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケニフ洞窟」の意味・わかりやすい解説

ケニフ洞窟
ケニフどうくつ
Kenniff

オーストラリア,クイーンズランド州南部の先史洞窟遺跡。近くにあるトゥームズ洞とともに 1960~64年に O.T.マルバニーが調査した。約 9000年前のスクレーパーを主とする石器群と約 4000年前の細石器,石刃,ボンディ尖頭器などの石器群が出土している。層序的に石器の組成の判明した遺跡として重要。そのほか洞窟壁面には実物を壁面に当てて顔料を塗布したブーメラン,柄付き石斧,手足などの陰画が発見された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android