スクレーパー(英語表記)scraper

翻訳|scraper

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

掻器,削器のこと。中期旧石器時代以降,最も普遍的にみられる石器石刃剥片一端または側縁を加工してつくるが,石核を用いたものもある。エンド・スクレーパー,サイド・スクレーパー,ラウンド・スクレーパーなどの種類がある。をなめしたり,物を削ったりするために用いたと考えられる。

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百科事典マイペディアの解説

(1)移動しながら車体底部にある切刃土砂を切削して運搬する建設機械。整地などに使用。トラクターに牽引されるキャリオールスクレーパーと自走するモータースクレーパーとがある。→掘削機(2)坑内で掘削された鉱石などをかき集めて鉱車に積み込む機械。鋼製のかき寄せ箱をウィンチ駆動のワイヤロープで移動させる。(3)掻器(そうき),削器(さっき)ともいう。旧石器時代から新石器時代にかけて作られた打製石器の一つで,剥片(はくへん)に刃部を作り出したもの。削ったり,切ったりするのに用いられた。(4)機械ややすりで仕上げをした金属の表面に,さらに精密な仕上げを施すための工具きさげともいう。

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世界大百科事典 第2版の解説

(1)鉱山において掘り出された岩石や鉱石片をかき寄せ,運搬車に積み込むための掘削刃付きすくい箱。ウィンチを利用して引綱でスクレーパーを引き寄せ,シューターから運搬車などに積み込む。からになったスクレーパーは戻しによって元の位置に戻される。(2)土木工事に使用される建設機械。道路建設や広大な宅地造成に使用する。車体下部に掘削刃のついた土砂運搬用容器(ボウル)をもち,ボウルを下降して土砂の掘削積込みを行い,可動式のふたにより土砂の流出を防止して目的地まで運搬,捨土を行う。

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大辞林 第三版の解説

土木工事に用いる掘削機の一。削土のほか、削った土の運搬にも用いる。
きさげに同じ。
石器の一。搔き取ったり削り取ったりする道具。搔器そうき。削器さつき
パンなどの生地を混ぜたり、かき集めたりするのに用いるへら状の器具。スケッパー。

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食器・調理器具がわかる辞典の解説

パンなどを作るときに用いる、手の平よりも一回り大きいくらいの板状のかたいへら。直線部分と曲線部分があり、生地やバターを切る、広がった材料を集める、混ぜる、移すなど汎用的に用いる。主として生地の分割に用いるスケッパーをいうこともある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (scraper)
① 工具の一つ。仕上げ用のけずり刃物。きさげ。〔舶来語便覧(1912)〕
② 土木工事用の掘削機(くっさくき)の一つ。掘る、運ぶ、捨てる、または、すくい込み、運搬、散布の三役をする車。
③ 先土器時代(四~一万年前)の石器の一つ。掻器、削器と訳される。硬質頁岩(けつがん)、黒曜石、安山岩などの原石を加工し、獣皮の剥離切断に使用された。

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世界大百科事典内のスクレーパーの言及

【きさげ】より

…スクレーパーscraperともいう。滑り面やはめ合い面の仕上げに用いられる手工具。…

【建設機械】より

…履帯式が多いが車輪式もある。 スクレーパーscraper土砂の掘削,積込み,運搬,捨土や敷きならしの作業を連続して行う機械。車体の下部の刃で表面の土砂を削って容器(ボウルという)に積み込み,目的地まで運んで捨てる。…

【建設機械】より

… 土木工事の本格的な機械化が始まったのは19世紀に入ってからで,その中心となったのは広大な未開拓の国土をもつアメリカであった。まず人力による土運車,車輪付きスクレーパー,木製の簡単なグレーダー,あるいは数頭の馬で牽引するグレーダーやブルドーザーが出現した。動力源は人力や畜力であったが,機械的な作業機構をとり入れることにより,当時の道路や鉄道工事において作業効率の向上に貢献した。…

【土地改良機械】より

…大きな石や木の根などの圃場障害物を除去するにはレーキドーザーがよく使われる。 均平機は圃場の表面をならして,播種(はしゆ)作業などが円滑に行われ,灌漑水が均等に行き渡るようにするためのもので,排水板をつけたブルドーザーがよく用いられるが,大規模の均平作業には,スクレーパーやスクレープドーザーやランドプレーンが用いられることもある。スクレーパーやスクレープドーザーは掘削し,余った土を運び去るもので,一般には造成に用いられる。…

※「スクレーパー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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