ゲージ粒子(読み)ゲージリュウシ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「ゲージ粒子」の意味・読み・例文・類語

ゲージ‐りゅうし‥リフシ【ゲージ粒子】

  1. 〘 名詞 〙 ゲージ理論で、素粒子間の相互作用を媒介するスピン1のボース粒子の総称。電磁相互作用における光子、弱い相互作用におけるウイークボソン、強い相互作用におけるグルオンなど。ゲージボソン。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

知恵蔵 「ゲージ粒子」の解説

ゲージ粒子

力を媒介する基本粒子電磁気力は光子(フォトン)が、素粒子の強い力グルーオン(糊の粒子)が、弱い力はウイークボソンがそれぞれ担う。光子とグルーオンは質量ゼロ。ウイークボソンは1983年、欧州合同原子核研究機関(CERN)で見つかったW粒子Z粒子で、質量をもつ。重い粒子が媒介する力は遠くに届かない。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内のゲージ粒子の言及

【ゲージ理論】より

…前者ではゲージ不変性は決して破れることはないと考えられるが,後者ではそれが少なくとも見かけ上は破れているように見えることである。このために相互作用を担う粒子としてのゲージ粒子のうち,弱い相互作用に関連するWやZと呼ばれる粒子が有限の質量をもってしまう。これに対し,ゲージ粒子の一種で電磁相互作用に関連する光は質量をもたず,一方,強い相互作用のゲージ粒子であるグルオンは質量をもたない。…

※「ゲージ粒子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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