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コスタリカ大統領違憲判決 こすたりかだいとうりょういけんはんけつ

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知恵蔵2015の解説

コスタリカ大統領違憲判決

コスタリカの大統領を相手取り同国の大学生が提訴して2004年9月に勝訴した違憲判決。03年3月の米国によるイラク戦争開始のさい、コスタリカのパチェコ大統領は米ブッシュ政権への支持を表明する声明に署名した。これは常備軍を廃止した同国の平和憲法の精神や国際法に違反していると、当時コスタリカ大学4年生だったロベルトサモラ最高裁憲法法廷に提訴した。裁判所はサモラの訴えを認め、大統領の支持発言を無効とし、米ホワイトハウスホームページにある有志連合リストからコスタリカの名を削ることを要請するよう命じた。大統領は「テロとの戦いを支持しただけでイラク戦争を支持したつもりはなかった」と弁明して直ちに判決に服した。判決は即時発効し過去にさかのぼるため、コスタリカの米国支持の事実はなかったことになった。米国もコスタリカの名をリストから削除し、数多くの国の支持を強調した米ブッシュ政権に打撃となった。サモラは05年2月、訪日して違憲訴訟の意義について講演した。判決は、平和憲法を活用し国際平和に貢献してきたコスタリカの平和主義の流れをさらに進めるものと位置づけられる。

(伊藤千尋 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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