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コタヌキラン Carex doenitzii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コタヌキラン
Carex doenitzii

カヤツリグサ科スゲ属の多年草。東日本,特に日本海側の亜高山帯草地や,崖などに自生する。短い根茎があり,地上の茎は密生してまとまった株をつくる。葉は線形で 20cmぐらいあり,裏面は白粉がおおう。また茎の下部には褐色の鱗片葉が鞘をつくって取巻いている。初夏に,30cmほどの茎の上部に3~4個の花穂を生じる。濃い褐色をしていて頂端のもの1個は雄花穂,その下部のものは雌花穂である。花穂が太く,垂れる様子をタヌキの尾にたとえたもので,これによく似てやや大型,太い穂をつけるタヌキラン C. podogynaに対して,本種は小ぶりであるところからこの名がある。

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世界大百科事典内のコタヌキランの言及

【スゲ(菅)】より

…高層湿原に生えるスゲには美しいヤチスゲC.limosa L.や細くとがった果胞が放射状に並んだミタケスゲC.michauxiana Böcklr.ssp.asiatica T.Koyamaがあり,岩場には小穂の色や形の美しいスゲも多い。たとえば濃褐色でふさふさした楕円形のタヌキの尾の感じの小穂をつけるタヌキランC.podogyna Fr.et Sav.と,それを小型にしたコタヌキランC.doenitzii Böcklr.やミヤマアシボソスゲC.scita Maxim.,褐色で細い小穂のイワスゲC.stenantha Fr.et Sav.等がある。スゲ類は分布が狭く,生態的にもすみわけがはっきり決まっていて,雑草化しているものは一つもない。…

※「コタヌキラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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