コチノス湾侵攻事件(読み)コチノスわんしんこうじけん(その他表記)The Bay of Pigs Invasion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コチノス湾侵攻事件」の意味・わかりやすい解説

コチノス湾侵攻事件
コチノスわんしんこうじけん
The Bay of Pigs Invasion

1961年4月 17日 J.ケネディ政府支援のもと,亡命キューバ人の一隊が F.カストロ政権打倒を目指してキューバに侵攻した事件。キューバのコチノス (「豚」の意) 湾から侵攻したため,この名で呼ばれる。キューバ政府軍の迅速な対応によって侵攻軍は撃退され,計画は失敗に終った。この侵攻計画は,アイゼンハワー政権下中央情報局 CIAが亡命キューバ人と組んで進めていた秘密工作を,ケネディが就任早々承認したものであった。この事件は合衆国に対する軍事的勝利としてキューバ革命政府の威信を高め,事件直後にキューバは社会主義革命を宣言,さらに急進的な道を歩むことになった。

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