威信(読み)イシン

デジタル大辞泉 「威信」の意味・読み・例文・類語

い‐しん〔ヰ‐〕【威信】

威厳信望。「国家の威信にかかわる」「威信が失墜する」
[類語]権威威厳威名いめい威望名望威光威風威力権力勢威ちから貫禄威徳尊厳威儀重み物物しい厳めしいおごそ厳粛粛粛厳然森厳荘厳荘重重厚重重しい厳として重量感どっしりずっしりずしりずしっとどっかとがっしり広量堂堂大度太っ腹マッシブ存在感睥睨へいげい厳しい厳格厳重厳酷厳正冷厳峻厳しゅんげん峻烈しゅんれつ苛酷険しい辛辣しんらつ粛然重圧すご脅威威圧威風堂堂威容偉容英姿雄姿勇姿仰仰しいご大層息が詰まる大風呂敷を広げる

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精選版 日本国語大辞典 「威信」の意味・読み・例文・類語

い‐しんヰ‥【威信】

  1. 〘 名詞 〙 人に示す威厳と、人から寄せられる信望。威勢人望
    1. [初出の実例]「三歳居て徼(きょう)外の蛮夷(ばんい)を撫て威信に帰附させたぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)九)
    2. 「今更復職と云ふも学校の威信に関する訳で」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐郭伋伝〕

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普及版 字通 「威信」の読み・字形・画数・意味

【威信】い(ゐ)しん

威望と信頼。〔漢書宣伝〕陳留の太守と爲る。盜禁止す。民、其の威信をふ。

字通「威」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の威信の言及

【階層】より

…社会的資源はだれによっても望まれるものだから,その需要は大きくて供給は相対的に稀少であり,したがってその分配をめぐって競争や闘争の社会関係を生じ,そして結果としての分配は不平等となる。とりわけ勢力と威信のような関係財は,不平等分配であることにその固有の性質があることが注意されねばならない。
[階層的地位の諸指標]
 社会的諸資源の分配の量が,すなわち階層的地位の指標である。…

【権威】より

…この投射が社会的に制度化されて,発信者の側の非強制的指示と受信者の側の内容不問的な自発的服従との間の相互関係として恒常化するとき,権威は本来の形で存立する。権威とよく似た〈威信〉は,特定の勢力や影響力に価値づけを伴う社会的承認が与えられ,それへの服従が,尊敬,崇拝,憧憬,信服等の心理や感情に支えられて成立するのに対して,権威はもはやそうした心理過程を必要としないほどに社会的に制度化され,行為に内在化された関係といえる。 第2に,政治権力が権威を帯びるとき,それは上述の社会的権威とは異質の政治的権威としてあらわれる。…

※「威信」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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