コテクティック

最新 地学事典 「コテクティック」の解説

コテクティック

cotectic

互いに固溶体をつくらないn成分系において,一定圧力のもとでn種未満の複数の固相が液と平衡を保ち共存する状態。本来J.H.L.Vogt(1929)がリキダスの交線に対して用いた。それ以前は,この交線はユーテクティック境界線(eutectic boundary line)または単にユーテクティック曲線(eutectic curve, eutectic line)と呼ばれていたが,ユーテクティックを不変点に限定して用いるべきであるとして,コテクティック曲線(cotectic curve, cotectic line)の語を導入。ギリシア語のco(=together)にちなむ。コテクティック曲線は,固溶体を含まない多成分系のユーテクティック点および成分相互の間のユーテクティック点を結んだ曲線。コテクティックな現象は三成分系以上の多成分系に現れ,四成分系以上では自由度2以上のことが起こり,残液の組成変化はコテクティック曲面(cotectic surface)に沿って起こる。日本語で共晶ということがあるが,用いないほうがよい。

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参照項目:反応境界
参照項目:ユーテクティック

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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