コミズムシ(読み)こみずむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コミズムシ」の意味・わかりやすい解説

コミズムシ
こみずむし / 小水虫
[学] Sigara substriata

昆虫綱半翅(はんし)目異翅亜目ミズムシ科Corixidaeに属する水生昆虫。体長約6ミリメートル、体は細長く、黄褐色で、前胸背には7本の黒横条があり、半翅鞘(しょう)には細かな不規則な形の黒斑(こくはん)が多数ある。日本全土に分布し、池、沼、水田などの静水中にすみ、水底付近を活発に泳ぎ回り、ときに底泥上に静止する。夏期灯火によく飛来する。光に集まってきたものが水に落下してもすぐに泳ぎ始める。泳いでいるとき、チ、チ、チ……と小さな摩擦音を出す。俗にフウセンムシとよばれる。

[林 正美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「コミズムシ」の解説

コミズムシ
学名:Sigara substriata

種名 / コミズムシ
解説 / 池やぬまにすみます。水中では、はね腹部の間に空気をためて呼吸するので、うき上がらないよう水草などにつかまっています。
目名科名 / カメムシ目|ミズムシ科
体の大きさ / 5~7mm
分布 / 北海道九州

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