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コロノスのオイディプス Oidipous epi Kolōnōi

世界大百科事典 第2版の解説

コロノスのオイディプス【Oidipous epi Kolōnōi】

ギリシア三大悲劇詩人の一人ソフォクレスの最晩年の名作。父を殺し母と結婚するという,運命の予告どおりの罪と汚れを犯したオイディプスは,われとわが手で己を罰し盲目となったのち,娘アンティゴネとともに諸国を漂浪し,ついにアテナイのエウメニデスの聖域にたどりつく。ソフォクレスの作品はその所から幕が上がり,老いさらばえたオイディプスがなおも身に襲いかかる苦難に耐えながら,運命の時が来たことを悟り,神の声に導かれながら地上から忽然と姿を消す最期のさまを描き出す

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のコロノスのオイディプスの言及

【アンティゴネ】より

…しかし彼女は禁を犯して長兄の葬礼を行ったため,捕らえられて地下の墓場に生きながら葬られ,みずから縊死(いし)した。この話はソフォクレスの2編の悲劇《コロノスのオイディプス》と《アンティゴネ》で有名であるが,新しくは,コクトーによるオペラ《アンティゴーヌ》の台本(オネゲル作曲,1927初演)や,ジャン・アヌイの悲劇《アンティゴーヌ》(1944初演)でも取り扱われている。【水谷 智洋】。…

【ソフォクレス】より

… 彼の作品は全部で123編あったと伝えられているが,完全な形で現存しているのは7編の悲劇だけで,そのほかに90余の題名,サテュロス劇《追跡者》の大断片,失われた劇の多数の断片が残されている。7編の現存悲劇を年代順に記せば,《アイアス》,《アンティゴネ》(前441ころ),《トラキスの女たち》,《オイディプス王》(前429ころ‐前425ころ),《エレクトラ》,《フィロクテテス》(前409),《コロノスのオイディプス》(遺作,前401上演)となろう。ソフォクレスは自分の作風の変化について,まずアイスキュロス風の誇大な文体,次に技巧的で生硬な文体を用いた時代を経て,最後に性格描写に適した最良の文体を生み出した,と述べたことが伝承されている(プルタルコス)。…

※「コロノスのオイディプス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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