ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コーク県」の意味・わかりやすい解説 コーク〔県〕コークCork アイルランド南西部,マンスター地方南部の県。県都コーク。アイルランド最大の県で,南は大西洋に面する。東西に延びる高地,丘陵地帯と,それらを分けるブラックウォーター,リー,ブランドンなどの川の広い河谷から成る。気候は温暖で比較的多雨。古くはマンスター王国の中心地であったが,12世紀初期分裂し,そのうちこの地域を含んだデズモンド王国は,アングロ・ノルマン侵入後ヘンリー2世に降伏した。東部,中部ではカラスムギ,根菜類,ジャガイモなどの栽培が行われるが,農業の中心は畜産で,西部と北部では乳製品の製造が盛ん。 20世紀初め盛んであった漁業は現在は衰微したが,河川ではサケ漁が行われる。コーク市は行政的に独立した特別市を形成している。面積 7423km2。人口 28万 2790 (1991) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by