ゴーシュ効果(読み)ゴーシュコウカ

化学辞典 第2版 「ゴーシュ効果」の解説

ゴーシュ効果
ゴーシュコウカ
gauche effect

エタン型の回転異性体では,アンチ形よりもゴーシュ形が不安定であるが,1,2-ジハロゲノエタンではゴーシュ形が安定であることから,S. Wolfはゴーシュ効果と名づけた.このことは,結合軸を形成する原子がどちらもヘテロ原子で,孤立電子対(非結合電子対)をもつヒドラジンのような化合物に広く認められる.これは,ヘテロ原子間の結合を形成する電子対を経由した,両孤立電子対の共鳴効果によると考えられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む