電子対(読み)デンシツイ

デジタル大辞泉 「電子対」の意味・読み・例文・類語

でんし‐つい【電子対】

分子原子内で一つ電子軌道に配される電子の対。フェルミ粒子である電子はパウリの原理に基づいて、一つの電子軌道スピン符号が異なる電子が2個まで入ることができる。また、これらの電子を対電子といい、共有結合に関与する電子対を共有電子対その他の電子対を非共有電子対という。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「電子対」の意味・読み・例文・類語

でんし‐つい【電子対】

  1. 〘 名詞 〙
  2. γ(ガンマ)線の衝突や高エネルギー荷電粒子の運動によって生じた電子と陽電子の組のこと。
  3. 化学結合において、結合する二つの原子のそれぞれの電子軌道が重なり合い、かつ、その軌道にある電子が逆向きのスピン配向をして結合を安定にしている場合、その結合を形成する一組の電子をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む