食の医学館 「サヤエンドウ」の解説
サヤエンドウ
《栄養と働き&調理のポイント》
エンドウマメの若莢(わかざや)で、大形種でやわらかいオランダサヤ、小型種のキヌサヤ、中間種のスナップエンドウなどの品種があります。スナップエンドウは豆が熟しても莢がやわらかい品種で、スナックエンドウとも呼ばれています。
○栄養成分としての働き
サヤエンドウはビタミンCが多いのが特徴です。100g中に60mgを含み、加熱による損失が少なく、ゆでても44mgを含んでいるので、100gで成人の1日所要量の約半分をとることができます。
Cはコラーゲンを生成する働きをし、メラニン色素の生成を抑えるので、シミ・ソバカスを防ぎます。
また、胃がんや肝臓がんを引き起こす発がん物質ニトロソアミンの生成を抑制する働きもあり、免疫力を強化するので、がん予防、かぜ予防に効果が期待できます。
カロテンも豊富なので細胞の老化を抑え、Cとともに肌を美しく保ちます。そういう意味で、美容に最適な食品といえます。
必須アミノ酸のリジンやリン脂質のレシチンも含んでおり、脂肪肝予防にも役立ちます。
年間を通して出回っていますが、旬(しゅん)は4~5月です。