サルバ・ダルシャナ・サングラハ(その他表記)Sarva-darśana-saṃgraha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サルバ・ダルシャナ・サングラハ
Sarva-darśana-saṃgraha

インドの哲学者マーダバ著書。 14世紀頃成立。インドの諸哲学体系の綱要書。唯物論は最も低級な学説として最初論述,次に仏教ジャイナ教,さらに正統派の諸哲学を述べて,最後に最高のものとして不二一元論を説いている。

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世界大百科事典(旧版)内のサルバ・ダルシャナ・サングラハの言及

【マーダバ】より

…ベーダの注釈者として著名なサーヤナとは兄弟であり,ベーダーンタ学派中の不二一元論派に属し,少なくとも14の著作が帰せられている。主著は哲学概説として有名な《全哲学綱要(サルバダルシャナサングラハSarvadarśanasaṃgraha)》で,唯物論をはじめとして順次に自派の哲学に近い体系へと筆を進め,全部で15の哲学説を概説し,最後に自派の不二一元論の叙述で終わっている。このほか,ビバラナ派で重視する《パンチャパーディカー・ビバラナ》の綱要書や,ビバラナ派の立場に立った韻文の入門書《パンチャダシー》,ミーマーンサー学説に対する韻文の綱要書《ジャイミニーヤ・ニヤーヤ・マーラー》と,それに対する散文の自注などが注目すべき作品である。…

※「サルバ・ダルシャナ・サングラハ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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