サンクトゥス(読み)さんくとぅす(その他表記)sanctus ラテン語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンクトゥス」の意味・わかりやすい解説

サンクトゥス
さんくとぅす
sanctus ラテン語

ミサ典礼における聖歌一つで、「聖なるかな」の意。また、五つの通常文聖歌からなる多声ミサ曲の第4章をいう。その場合、後半の「ベネディクトゥス」の部分が独立した章として扱われることもある。さらに、レクイエム一章としても用いられる。

[今谷和徳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のサンクトゥスの言及

【ミサ曲】より

…カトリック教会のミサの式文から〈キリエ〉(あわれみの賛歌),〈グロリア〉(栄光の賛歌),〈クレド〉(信仰宣言),〈サンクトゥス〉(感謝の賛歌),〈アニュス・デイ〉(平和の賛歌)の5曲一組で作曲したものをいう。以上のような通常式文のほかに,ミサの挙式日や目的などによって定められた固有式文を併せて作曲したものもある。…

※「サンクトゥス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む