サンタルチア港(読み)サンタルチアこう

世界の観光地名がわかる事典 「サンタルチア港」の解説

サンタルチアこう【サンタルチア港】

イタリア南部の都市ナポリ(Napoli)にある港で、イタリア民謡サンタルチア」で知られる、ナポリの観光名所の一つ。サンタルチア港に突き出た小島に建つ卵城(カステロデローヴォ、Castel dell'Ovo)には、ローマ帝国時代の執政官ルクルス(Lucius Licinius Lucullus、紀元前118~紀元前56年)の豪華な別荘があったが、11世紀には、この地を支配したノルマン人のオートヴィル家が要塞を築いた。「この卵が割れるのは、この城とナポリに危機が訪れたときだ」として、基礎に卵を埋めたのが城の名称の由来といわれる。卵城からは、サンタルチア港やナポリ湾岸にある火山ヴェスヴィオ山を見渡すことができる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android