シェンチェン(深圳)特別市(読み)シェンチェン(英語表記)Shenzhen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

シェンチェン(深圳)〔特別市〕
シェンチェン
Shenzhen

中国華南地方,コワントン(広東)省中央南部の市。市区とパオアン(宝安)県からなる。チウロン(九竜)半島のつけ根にあり,ホンコン特別行政区に接する。税関が置かれ,ホンコンに対する出入口となっており,コワンチョウ(広州)特別市とホンコンを結ぶコワンチウ(広九)鉄道が通じている。トン(東)江の水を引いたシェンチェンダムが 1965年に完成し,ホンコンに給水している。パオアン県であったが,1979年省直轄市となった。同 1979年に経済特区が設置されて以来,外国資本などとの合弁企業により工業が急速に発展,中国の改革・解放経済政策の実験的地域となった。深圳宝安国際空港,コンテナ港湾,深圳大学などがある。観光事業にも力を入れている。人口 758万1000(2007推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android