日本大百科全書(ニッポニカ) 「シマノフスキー」の意味・わかりやすい解説
シマノフスキー
しまのふすきー
Karol Macìej Szymanowski
(1882―1937)
ポーランドの作曲家。ウクライナの貴族の家に生まれ、ワルシャワで学ぶ。同志と「若きポーランド」を結成し作品の発表や出版を行うが、やがてベルリン、ウィーン、イタリア各地に赴く。1926年ワルシャワ音楽院の院長に就任。ショパン、スクリャービン、R・シュトラウスの影響を受け、フランス近代やポーランド民族の音楽を吸収して独自の作風を確立した。代表作には『ハギト』(1912~13)や『ロゲル王』(1920~24)などのオペラ、バレエ音楽『ハルナシュ』(1923~31)、合唱曲『スターバト・マーテル』(1925~26)のほか交響的作品がある。
[益山典子]