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シモン・マグス Simon Magus

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世界大百科事典 第2版の解説

シモン・マグス【Simon Magus】

サマリアの村キッタイに生まれ,後1世紀のサマリアとクラウディウス帝治下のローマでも活動した人物。生没年不詳。《使徒行伝》8章10節によると〈大能〉(至高の神性)を自己の身に体現すると主張した。シモン自身の教説のそれ以上の詳細は不明だが,後にシモン派のグノーシス主義へと展開し,正統教会からは全異端の草創の責を負わされた。マグスとは〈魔術師〉の意で,シモンの教説をおとしめ,その影響力を減じようとする原始キリスト教側の作為に由来する。

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世界大百科事典内のシモン・マグスの言及

【グノーシス主義】より

…このほかナグ・ハマディ文書のかなりの部分はグノーシス主義に立っている。
[シリア・パレスティナ]
 グノーシスの祖と称されるシモン・マグスは1世紀サマリアで活動した(ただしこの人については異説がある)。今日まで続いている洗礼教団として注目されるマンダ教は,東ヨルダンに興ったグノーシス・セクトである。…

【聖職売買】より

…サマリア人シモン・マグスが使徒ペテロとヨハネに対して,金銭を提供することによって聖霊の降下を依頼したという《使徒行伝》(8:18~24)の故事にちなみ,ラテン語ではシモニアSimoniaと言う。シモニアとは本来,霊的な事がらや神聖な事がらを金銭その他の手段によって獲得することを意味し,贖宥(しよくゆう)状(免罪符)取引なども含められていたが,一般的には教会や修道院の聖職を売買する行為をさす。…

※「シモン・マグス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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