作為(読み)サクイ

デジタル大辞泉 「作為」の意味・読み・例文・類語

さく‐い〔‐ヰ〕【作為】

[名](スル)
人が自分の意志で作り出すこと。
「我々の真摯なる要求は我々の―したものでない、自然の事実である」〈西田・善の研究
事実であるかのように故意に手を加えること。つくりごと。「作為の跡がみられる」「データ作為して数値を変える」
法律で、人の積極的な行為挙動。人を殺すなど。⇔不作為
[類語]故意わざと殊更作意意識的意図的計画的作為的未必の故意積極的能動的自発的わざわざ殊の外殊に好んでわざとらしいこと新しいあえてせっかくとりわけ自ら手ずから直直じきじき直接直接的じか身を以てダイレクトアクティブアグレッシブ自主的主体的意欲的精力的進取進んで求めて喜ぶ喜んで前向き乗り気我先我勝ちえいやっと我劣らじとわざとらしいむに止まれぬ及ばずながら献身的強気強引押して努めて曲げて断固断然思い切ってるか反るか思う様思う存分存分思いのまま力一杯精一杯率先果敢惜しみない意気込む本腰本腰を入れる入れ込むひたむき誓って活動的わざわざ強いてたって我も我もしゃかりきしゃにむにどしどしポジティブ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「作為」の意味・読み・例文・類語

さく‐い‥ヰ【作為】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つくること。こしらえること。
    1. [初出の実例]「属言は書を著すぞ。作為するぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
    2. 「君主と人民との間を異類のものの如く為して、強ひて其区別を作為し、位階服飾文書言語悉皆上下の定式を設るものあり」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一)
  3. 事実はそうでないのに、そう見せかけようとしていろいろの手段をとること。こしらえごと。
    1. [初出の実例]「真実と作為(サクヰ)とを綯交(ないまぜ)にした末造の言分けが」(出典:雁(1911‐13)〈森鴎外〉一三)
  4. 法律で、人の行為のうち積極的な動作・挙動。殺人窃盗などの類。⇔不作為
    1. [初出の実例]「他の有罪の証拠を作為することにより」(出典:刑事補償法(1950)三条)

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普及版 字通 「作為」の読み・字形・画数・意味

【作為】さくい(ゐ)

作る。作りあげる。〔礼記月令〕(季春の月)工師に命じ、百工に令す。~監工日に號す、時に悖(さか)らふこと毋(な)く、巧を作爲して以て上の心を(とろ)かすこと毋(なか)れと。

字通「作」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の作為の言及

【不作為】より

…路上に倒れている病人を見捨てたまま通り過ぎるとか,立ち退きを要求されても住み慣れた住居から立ち退かないというように,現在の事実・事象に対して積極的に働きかける行動をとらず,それらの事実・事象を放置することを不作為という。外界に対して積極的に働きかける行動・挙動をいう〈作為〉とは対語をなす。…

※「作為」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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