大貫(読み)オオヌキ

デジタル大辞泉 「大貫」の意味・読み・例文・類語

おお‐ぬき〔おほ‐〕【大貫】

幅12センチ、厚さ3センチ前後、長さ360センチの杉・ひのき・松の板材

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精選版 日本国語大辞典 「大貫」の意味・読み・例文・類語

おお‐ぬきおほ‥【大貫】

  1. 〘 名詞 〙 材木の製材規格。日本標準規格制定以前の尺度で、厚さ五~八分(約二センチメートル)、幅三・二~三・八寸(約一〇センチメートル)程度、長さ二間(約三六〇センチメートル)のもの。通貫、胴縁床板、屋根小舞(やねこまい)などに用いられ、杉、ひのき、松材が多い。
    1. [初出の実例]「大貫でぶっ〆て置木戸の外(そと)」(出典:雑俳・柳多留‐七一(1819))

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日本歴史地名大系 「大貫」の解説

大貫
おおぬき

鵤庄引付(斑鳩寺文書)によれば、大永二年(一五二二)九月二四日、浦上村宗と対立する浪人衆の小寺氏(藤兵衛尉村職)備前の因州(浦上村国)が淡路国から福泊ふくどまり(現姫路市)に上陸、北上して「ヲヽノキ」ならびに高峯たかみね山に陣した。同月晦日に村宗がこれを攻めたという。「赤松記」は翌三年の事件として、伊豆孫次郎(赤松元国か)・浦上因幡守村国・小寺藤兵衛が「大貫うゑの高みねと申山」に陣取ったと記している。

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