シャイバーニーハーン(その他表記)Muḥammad Shaybānī Khān

改訂新版 世界大百科事典 「シャイバーニーハーン」の意味・わかりやすい解説

シャイバーニー・ハーン
Muḥammad Shaybānī Khān
生没年:1451-1510

シャイバーニー朝創始者。シル・ダリヤ中流域を根拠地として,祖父アブー・アルハイル・ハーン没後四散していたウズベク族の再結集に成功(1496・97)。1500年に,ティムール朝領内に侵入して首都サマルカンドを奪い,さらに各地を席巻して,1507年にはヘラートも占領して,ティムール朝をほろぼした。しかし,対カザフ遠征(1508-09)ののち,一族内に不和が生じ,10年に,サファビー朝の創始者イスマーイール1世にメルブ郊外で攻め殺された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のシャイバーニーハーンの言及

【シャイバーニー朝】より

ジュチの第5子シバンShiban(シャイバン)を始祖とするためにこの名で呼ばれる。アブー・アルハイル・ハーンは,ウズベクを統一して,キプチャク草原に遊牧国家を建設したが,その孫のシャイバーニー・ハーンは,定住地帯に攻め入り,ティムール朝を破り(1500),これにかわって西トルキスタンからホラーサーンを支配する国家をうちたてた。彼が1510年に敗死した際,バーブルに一時サマルカンドを奪われるなどしたが,支配権を奪還して(1512)以降,ここあるいはブハラを首都として,アブー・アルハイルの子孫がハーン位を継承していった。…

※「シャイバーニーハーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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