普及版 字通 「ショク・シ・あか・はに」の読み・字形・画数・意味
13画
[字訓] あか・はに
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
(さい)+飾(ずいしよく)の形。の下に呪飾をつけている。〔説文〕十二下に戈ととの会意とし、字義には「闕」とあって、不明とする。金文に「衣」「玄衣」とあって、は(織)の初文。赤い織文のあるものの意であろう。埴と同声。埴は「はに」。赤色の土器をいう。
[訓義]
1. あか、あかい呪飾、戈(ほこ)の制作のとき完成したものに呪飾をつける。
2. 埴と音が通じ、はに、はに土、ねばつち。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 カク
[声系]
〔説文〕に声として(識)・・・(職)・の五字を収める。十二上に「記なり」とあるのは、「記(きき)なり」、あるいは「記(きし)なり」の誤りであろう。要するに標識とすべきもの、もと赤い織文をいう語であろう。
[語系]
・・・・tjikは同声。thjikも声が近い。は戈に赤い呪飾を加えて祓う意。(成)もまた戈に呪飾を垂らす形で制作の完成を示す字である。それで、赤色の記号の意をもつ。埴zjikは赤い粘土で、土器を焼成する。みな一系の語である。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報