スコット人(読み)すこっとじん

山川 世界史小辞典 改訂新版 「スコット人」の解説

スコット人(スコットじん)
Scots

スコットランド中心になったケルト系の民族。元来はアイルランド北部に居住ローマの支配時代に海を渡ってスコットランドの西岸に移住し,ピクト人ブリトン人と争いながらしだいに支配領域を拡大し,9世紀にスコットランド王国基礎を固めた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスコット人の言及

【イギリス】より

…しかしローマの支配は収奪のための軍事的・政治的な性格にとどまり,ブリトン人の社会にそれほど大きな刻印を及ぼすものではなかった。4世紀に入り,ヨーロッパで民族大移動が始まったころ,ブリタニアでも北方からピクト人,西方のスコット人など外民族の侵入が開始された。ローマは大陸の防衛のためブリタニアの軍隊を引き上げ,410年皇帝ホノリウスはブリタニアの放棄を宣言し,ここにローマン・ブリテン時代は終わった。…

【スコットランド】より

…主都エジンバラ。ローマ時代にはケルト語で〈森林〉を意味する〈カレドニアCaledonia〉と呼ばれたが,アイルランドからのスコット人の移住にともない,11世紀には〈スコシアScotia〉の名称が与えられ,現在の地名の語源となった。北をノルウェー海,東を北海,西を大西洋とノース海峡に囲まれ,南はソルウェー湾,リデル川,チェビオット丘陵,トウィード川を結ぶ境界線によってイングランドと接している。…

※「スコット人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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